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「お客様」を集めるな。「クライアント」を選べ
まず、大前提を共有しましょう。
資本主義におけるビジネスとは、シンプルです。
「価値の提供」に対して「対価」をもらうこと。
それ以上でも、それ以下でもありません。
つまり、売る側と買う側は、本来「対等」な関係であるはずです。
しかし、多くの人は無意識のうちに
「お客様」を集めようとしてしまいます。
ここで言う「お客様」とは、
「お金を払ったんだから、何でもしてもらって当たり前」と考える、受け身の消費者のことです。
彼らは、自分を神様だと思っています。
だから、少しでも気に入らないことがあれば文句を言い、過剰なサービスを要求し、あなたの時間を奪います。
私たちのような個人が、彼らを相手に商売をしてはいけません。
資本力のある大企業ならまだしも、個人でやれば確実に破綻します。
私たちが集めるべきは、「クライアント(依頼主)」です。
クライアントとは、「自分だけでは達成できないゴールを、あなたの力を借りて達成したい」と考える、協力関係(パートナー)にある人たちのことです。
彼らは、あなたを業者や召使いだとは思っていません。
共にゴールを目指す「プロフェッショナル」としてリスペクトしてくれます。
この違い、意識できていますか?
そして、耳の痛い話をもう一つ。
ビジネスで成果が出ない人ほど、
自分自身が何かを学ぶ時やサービスを受ける時に、
「お客様マインド」で接してしまっています。
「お金を払ったんだから、稼がせてくれるんでしょ?」
「手取り足取り教えてくれるんでしょ?」
自分が神様気取りで「正解」を求めているうちは、
ビジネスの仕掛け側には一生回れません。
まずは、あなた自身が「良きクライアント」になってください。
そうすれば、自然とあなたの周りにも、質の高いクライアントが集まるようになりますから。
安売りは「優しさ」ではない。「侮辱」である
「まだ実績がないから、安くします」
「初心者の方にも手にとってほしいから、低価格にします」
一見、謙虚で優しい言葉に聞こえます。
でも、ハッキリ言いますね。
それは優しさではありません。
相手に対する「侮辱」であり、あなた自身の「逃げ」です。
なぜか?
「安くする」という行為の裏側には、
「安くするんだから、もし品質が低くても文句を言わないでね」
「結果が出なくても、責任を追及しないでね」
という、自分を守るための「言い訳」が隠れているからです。
「私はあなたに価値を提供する自信がありません」
と公言している人間に、誰が大事なビジネスを任せたいと思うでしょうか?
相手は、自分の人生やビジネスを良くしたくて、あなたを頼るんです。
それなのに、プロであるはずのあなたが最初から腰が引けていてどうするんですか。
そして、安売りは「客層」を劇的に悪化させます。
私自身、過去に安売りをして痛い目を見ました。
数百円、数千円の商品なのに、
「もっと手厚くサポートしてくれ」
「言われた通りやったのに成果が出ない」と、
数十万円クラスの過剰な要求をしてくる人たちに絡まれ、消耗した経験があります。
金額とサービス内容には、当然「差」があってしかるべきです。
しかし、安さに惹かれて来る人は、往々にしてこのバランスを無視します。
無料や低単価が許されるのは、
「2ステップマーケティングの入り口(集客)」として、戦略的に使う場合だけです。
戦略もなく、ただ「売れないのが怖いから」という理由で安売りをするのはやめましょう。
それは、自分自身を安売りするだけでなく、
真剣に悩んでいるクライアントに対しても、あまりに失礼な態度ですから。
高単価は、クレーマーを弾く「ファイアウォール」だ
「値上げをしたら、誰も買ってくれないんじゃないか」
多くの人はそう怯えます。
でも、現実は逆です。
価格を上げた瞬間、
あなたの前から「面倒な人」がいなくなります。
私自身、勇気を出して単価を上げた時、驚くべき変化が起きました。
売上が伸びただけでなく、サポートのストレスが劇的に減ったのです。
なぜか?
価格というフィルターが、依存心の強い「お客様」を弾き、
自立した「クライアント」だけを選別してくれたからです。
安さを求めて集まる人は、
「私でも稼げますか?」
「証拠を見せてください」
「正解を教えてください」
といった、保証や正解を求める質問を繰り返します。
しかし、ビジネスに絶対の正解など存在しません。
あるのは「仮説」と「検証」だけです。
高額を支払う覚悟のあるクライアントは、それを肌感覚で知っています。
だから、彼らの質問は非常に建設的です。
「ここまでやってみましたが、この数値がズレました。
次はどう修正すべきでしょうか?」
このように、行動した上での具体的な相談しかしません。
だから、こちらも的確なアドバイスができ、結果として成果も出やすくなる。
価格を上げることは、単なる利益アップの手段ではありません。
お互いが消耗しないための、健全な関係性を守る壁(ファイアウォール)なのです。
クレーマーに悩みたくないなら、安売りをやめて、価格で彼らを断ってください。
バランスが取れないなら、バイトをした方がいい
では、いきなり全ての商品を高くすればいいのか?
というと、それも違います。
ビジネスには「構造(設計)」が必要です。
私が推奨するのは、必ず「2ステップマーケティング」を組むこと。
- 入り口(フロント): 低価格、あるいは無料。ここで多くの人に興味を持ってもらい、信頼を構築する。
- 本命(バックエンド): 高単価。ここでしっかりと利益を出し、工数とのバランスを取る。
安い商品は、あくまで「本命商品を買ってもらうための導線」と割り切る必要があります。
ここを混同して、安い商品だけで利益を出そうとすると、あなたは一生、薄利多売のラットレースから抜け出せません。
もし、この「工数」と「利益」のバランスが取れないのであれば、
ハッキリ言いますが、今のビジネスはやめて、アルバイトをした方がマシです。
なぜなら、ビジネスにはリスクがあるから。
売上がゼロになる月もあるし、全ての責任を自分で負わなければならない。
そのリスクを背負っているのに、時給換算して数百円にしかならないなら、時給が保証され、マニュアル通りに動けばお金がもらえるアルバイトの方が、よほど合理的で幸せです。
もちろん、「お金なんてどうでもいい、やりがいがあればいいんだ」というなら止めません。
それは「趣味」として素晴らしい生き方です。
でも、あなたが目指しているのは、「ビジネス(商売)」ですよね?
だとしたら、甘えを捨ててください。
サービスと値段で明確に優劣をつけ、自分の生活と精神が安定するラインを、自分で設計する義務があります。
それができないうちは、まだ「起業」なんて言葉を口にする段階ではないのです。
まとめ:神様への奉仕は、もう終わり
「お客様は神様」という呪縛を解きましょう。
私たちは、神殿の奉仕者ではありません。
市場というフィールドで戦う、プロフェッショナルです。
- 定義を変える: 依存する「お客様」ではなく、対等な「クライアント」と付き合う。
- 安売りしない: 安さは自信のなさの表れ。それは相手への失礼にあたる。
- 選別する: 高単価は、クレーマーを弾き、良質なパートナーを残すフィルターである。
- 構造を作る: 2ステップで設計し、利益と工数のバランスを確保する。
今日から、値札を書き換えることを恐れないでください。
それは、あなたのビジネスを守り、そして、あなたの目の前のクライアントを本気で勝たせるための、「覚悟の証明」なのですから。
オズ
私のコミュニティ(O.B.C)のメンバーは、安易な値下げ競争には一切参加しません。
むしろ、「どう付加価値をつけて値上げするか?」という設計図を常にアップデートしています。
価格競争というレッドオーシャンで溺れるか、高単価のブルーオーシャンで優雅に泳ぐか。
知恵一つで、住む世界は変わるんですよね。
O.B.Cについて知りたい方は
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