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副業で在宅のシール貼りは本当にある?募集の探し方と実質時給の出し方

在宅のシール貼りの募集の探し方を解説する記事のアイキャッチ画像。募集が表に出てこない理由は3つ

「副業 在宅 シール貼り」と検索した人が最初にぶつかるのは、求人一覧のページです。
開いてみると、載っているのは工場や倉庫に通う仕事ばかりで、家でできる募集がなかなか出てきません。

おかしいと思って、言葉を変えて打ち直します。
「副業 在宅シール貼り」と詰めて検索しても、出てくる求人はほとんど同じです。

これは、あなたの探し方が下手だからではありません。
在宅のシール貼りは、そもそも求人サイトに載ることが少ないのです。

この記事では、まずその理由を1つずつ順に説明します。
そのうえで、実際に募集が出ている場所、危ない募集の見分け方、受け取る金額を時給に直す計算まで書きます。

読み終わったときに、探し続けるのか、やめるのか、別の仕事に切り替えるのかを、自分で決められる状態にします。

テン

ねえオズ、シール貼りって在宅の内職の代表みたいに紹介されてるじゃん。
なのに募集が見つからないってどういうこと?

オズ

紹介されている数と、募集されている数は別ものなんです。
記事の中では有名でも、実際の募集はごく狭い範囲にしか出ていません。

オズ

理由がわかると、探す場所も変わります。
そこから始めましょう。

在宅副業を5つの型に分け、金額の壁ごとの作り替え方まで見たい方はこちらから。

目次

1. 在宅でできるシール貼りを探しはじめて、最初にぶつかる壁

図解1『在宅のシール貼りが表に出てこない3つの理由』。上に見出し『なぜ求人サイトに載らないのか』。3つの箱を横に並べる。左の箱=見出し『品物が往復する』本文『シールを貼る前の商品を家まで届け、貼り終わったら回収する。往復の運賃と手間は発注側の負担にな

最初に、いま画面に何が起きているのかを整理します。
検索して出てきたページの正体がわかると、無駄な時間を使わずに済みます。
ここでは、在宅の募集が少ない理由を1つだけ先に言います。

1-1. 出てくるのは求人一覧なのに、在宅の募集がほとんど無い

検索結果の上のほうを占めるのは、求人サイトの一覧ページです。
「シール貼り」という言葉で仕事を集めたページなので、貼る作業がある仕事はほぼ全部入ってきます。

ただし、その大半は現場に通う仕事です。
倉庫での値札貼り、工場でのラベル貼り、イベント会場での準備といった内容が並びます。

家に品物が届いて、家で貼って、家から返す。
この形の募集は、同じ一覧の中にほとんど入っていません。

つまり、一覧を何ページめくっても、目的のものが増えることはありません。

1-2. 「在宅OK」と書いてあっても、在宅とは限らない

求人サイトには「在宅OK」という絞り込みがあります。
ここにチェックを入れても、シール貼りの在宅募集がずらりと出てくるわけではありません。

理由は3つあります。

  • 会社全体としては在宅の制度があるだけで、その職種は出社が前提になっている
  • 週の一部だけ在宅で、残りは出社という意味で「在宅あり」と表示されている
  • データ入力など別の在宅職種が、同じ絞り込みの中に混ざって表示されている

どれも嘘ではありません。
ただ、探している人が想像する「家に品物が届く内職」とは違います。

テン

じゃあ求人票をちゃんと読めってこと?
どこを見ればいいの?

オズ

「品物がどこにあるか」だけを探してください。
勤務地でも雇用形態でもなく、見るのはそこだけです。

オズ

自宅に届く、または自分で受け取りに行く、と書いてあれば持ち帰りの内職です。
作業場所の住所が書いてあれば、それは通いの仕事です。

1-3. 検索を続ける前に、決めておくこと

ここで一度、目的をはっきりさせてください。
同じ「シール貼りをやりたい」でも、中身が3種類に分かれます。

  • 家から出たくない。だから在宅でないと意味がない
  • 人と話す仕事が苦しい。単純作業で静かに働きたい
  • すぐに現金が要る。方法は問わない

1つ目なら、この記事の3章の探し方をそのまま使ってください。
2つ目と3つ目なら、在宅にこだわらないほうが早く決まります。

自分がどれなのかを先に決めないと、条件の合わない求人を延々と読み続けることになります。
時間だけが減っていきます。

この記事のゴール

在宅のシール貼りを「探し続けるか、やめるか、切り替えるか」を、今日中に自分で決められる状態にします。
そのために必要なのは、募集の見つけ方と、手取りを時給に直す計算の2つだけです。

2. なぜ在宅の募集は表に出てこないのか

図解2『実質時給の出し方』。中央に分数の形で式を大きく置く。分子=『受け取る金額 −(材料費 + 送料 + 道具代 + 交通費)』。分母=『作業した時間 + 受け取りと納品の移動時間 + 準備と片づけの時間 + 連絡のやり取りの時間』。式の右に『=

なぜ表に出てこないのかを知ると、探す場所が変わります。
理由は根性や運ではなく、仕事の受け渡しにかかる手間と費用にあります。
ここでは、発注する側から見た事情を3つ、順番に説明します。

2-1. 品物が往復するので、距離がそのまま費用になる

シール貼りは、貼る対象が必ず存在します。
データの仕事と違って、品物が物理的に動きます。

貼る前の商品を作業する人に届け、貼り終わったものを回収する。
この往復にかかる運賃と手間は、発注する側が持ちます。

1個あたりの支払いが小さい仕事で、往復の運賃が乗ると採算が合いません。

だから発注側は、届けやすい距離の人にしか頼めません。

2-2. 納期が読めない相手には出せない

内職には納期があります。
貼り終わった商品が返ってこないと、その先の出荷が止まります。

家で作業する人には、家庭の事情があります。
子どもの体調、家族の予定、自分の本業の繁忙。
止まる理由がいくつもあります。

だから発注側は、連絡がすぐつく人、必要なら取りに行ける人を選びます。
この時点で、ネットで全国から募集する形が合わなくなります。

2-3. やり直しの手間が大きいので、いきなり大量には出さない

貼り位置が数ミリずれた、指紋がついた、においがうつった。
こうなると、その分は商品として出せません。

工場の中なら、その場で気づいて止められます。
家に出してしまうと、全部返ってきてから気づきます。

だから最初は少ない数から渡して、様子を見ます。
初回からまとまった量を任される募集は、それだけで少し不自然です。

テン

(求人が少ないんじゃなくて、そもそも大きく募集できない仕事なんだ…)

2-4. だから募集は「求人」ではなく「近所の話」として出る

3つの事情を合わせると、答えが出ます。
近くに住んでいて、連絡がつき、少しずつ任せられる人。
この条件に合う人を、費用をかけずに探したい。

その結果、募集は求人サイトに出ず、地元の掲示板や知り合いからの声かけで伝わります。

ネットに出ていないのは、隠しているからではなく、出す必要がないからです。

オズ

探す場所を変えないと、結果は変わりません。
同じ検索語をいくら打ち直しても、出てくる求人はほとんど同じです。

テン

なるほど、探す場所が違ったんだね。
じゃあどこを見ればいいの?

3. 在宅の募集が実際に出ている場所

図解3『断ってよい募集のサイン5つ』。チェックリスト形式で縦に5行、各行の左に✕マーク。1行目『始める前にお金を払わせる(登録料・材料費・保証金・研修費・キット代)』。2行目『高収入・誰でもできる・スマホだけ、の3つが同時に書いてある』。3行目『会社

ここからは探し場所の話に移ります。
地域によって当たり外れがあるので、いくつかの場所を同時に調べるのが前提です。
1か所ずつ順番に試すと、それだけで何週間も過ぎます。

3-1. 市区町村の窓口に先に聞く

自治体によっては、内職の相談やあっせんの窓口を置いています。
名前は「内職相談」「内職あっせん」「家内労働相談」など、地域でばらばらです。

調べ方は簡単です。
お住まいの市区町村名と「内職 あっせん」を並べて検索してください。
それで何も出てこなければ、役所の代表番号に電話して「内職の相談窓口はありますか」と聞けば足ります。

ここに先に聞く理由は、募集を出している会社を役所が確かめている場合が多いからです。
知らない会社にいきなり連絡するより、はるかに安全です。

ただし、窓口があっても案件が無い時期はあります。
無いと言われたら、次の場所に移ってください。

3-2. 地元の求人紙と貼り紙

在宅の内職は、いまでも紙で募集されていることがあります。
ネットに費用をかけない発注元が多いからです。

  • 地域のフリーペーパーや折り込みの求人紙
  • スーパー、ドラッグストア、公民館の掲示板
  • 近所の工場や倉庫の入口に貼られた紙
  • 商工会議所や商工会に置かれた案内

面倒に見えますが、競争相手がほとんどいません。
ネットで探している人は、この場所を見ていません。

テン

えっ、掲示板って昭和じゃない?
本当に出てるの?

オズ

出ています。
発注しているのは近所の小さな会社で、そこに届けばいいので、費用をかけて全国に広告を出す理由がありません。

オズ

「見つかりにくい」と「存在しない」は違います。
2章で説明したとおり、募集が近所の人にしか伝えられていないだけです。

3-3. 求人サイトでの検索語の作り方

求人サイトを使うなら、検索語を変えてください。
「シール貼り」だけで打つと、通いの軽作業が大量に混ざります。

使うのは、次の組み合わせです。

  • 「内職」+お住まいの市区町村名
  • 「内職」+「持ち帰り」
  • 「手作業」+「在宅」
  • 「軽作業」+「自宅作業」
  • 「委託」+「手作業」

ポイントは「シール貼り」という言葉から探し始めないことです。
家で手作業をする仕事全体を見て、その中にシール貼りが混ざっている、という順番で探します。

同じやり方は、データ入力を探すときにも使えます。
「データ入力」だけで打たず、「在宅」「業務委託」「事務」と組み合わせて、家でできる事務仕事の全体から探すほうが早く見つかります。

3-4. クラウドソーシングに出ている「シール貼り」の中身

仕事を仲介するサイトにも、シール貼りの募集は出ます。
ただし内容が、工場の内職とは違います。

多いのは、個人や小さな会社からの単発の依頼です。
通販の発送作業をまとめて頼みたい、ハンドメイド商品にタグとシールを付けたい、といった内容です。

こういう依頼は、続けて発生するとは限りません。
1回で終わることも多いので、毎月いくらになるかは見込めません。

それでも、悪い選択ではありません。

相手と直接やり取りできるので、条件を確認しやすく、次の依頼につながることがあります。

探し場所見つかりやすいもの気をつける点
市区町村の内職窓口地元の工場からの持ち帰り内職案件が無い時期がある。年齢や地域の条件がつくことがある
地域の求人紙・掲示板小さな会社の直接募集更新が遅い。電話で問い合わせる必要がある
求人サイト通いの軽作業が中心在宅の絞り込みでも出社前提の求人が混ざる
仕事の仲介サイト発送代行など単発の作業継続の保証がない。報酬から手数料が引かれる
知人・家族からの紹介条件が具体的で断りやすい人間関係があるので、やめにくくなることがある
同じ週にまとめて問い合わせる

1か所ずつ順番に試すと、返事待ちの時間だけで何週間も過ぎます。
窓口への問い合わせ、掲示板の確認、求人サイトの登録を、同じ週にまとめて済ませてください。

4. 危ない募集の見分け方

図解4『単価が上がる方向と、シール貼りの位置』。横軸=『代わりがきくか(左=代わりが多い/右=代わりが少ない)』、縦軸=『成果が金額に出るか(下=出ない/上=出る)』の4分割図。左下の枠に『シール貼り・袋詰め・封入』と置き、枠の中に説明『誰でもできる

在宅の内職を探す人を狙った勧誘は、昔からあります。
仕事が見つかりにくいほど、見つかった1件に飛びつきたくなるからです。
ここでは、こうなっていたら断っていい、という場面を具体的に並べます。

4-1. 先にお金を払わせるものは、その時点で断る

登録料、材料費、保証金、研修費、キット代。
名前は何でもよく、始める前にこちらがお金を出す形なら、いったん止めてください。

仕事を頼む側が、頼まれる側からお金を取る。
お金の流れが逆で、普通の仕事では起きません。

「材料は実費なので」「道具は自分のものになるので」と説明されます。
筋が通っているように聞こえますが、払った分を取り返せる保証はどこにもありません。

テン

でもさ、資格の講座とかは先にお金払うよね?
それとどう違うの?

オズ

講座は、学ぶこと自体が商品です。
仕事の紹介は、そこに含まれていません。

オズ

問題は「お金を払えば仕事が来る」と説明されている場合です。
仕事が来るかどうかは相手の都合なので、その約束は守られないことがあります。

4-2. 3つの言葉が同時に出てきたら疑う

「高収入」「誰でもできる」「スマホだけ」。
この3つが同じ広告に並んでいたら、まず疑ってください。

理由は簡単です。
誰でもできる仕事に高い金額がついたら、応募が殺到して単価はすぐ下がります。
下がらないなら、書いてある仕事とは別のことをさせられる可能性があります。

SNSの広告やダイレクトメッセージで届く「在宅シール貼り」も同じです。

本物の内職は、SNSで全国に広告を出してまで人を集めません。

家族のスマホにも同じものが届きます

この手の勧誘は、SNSのメッセージから始まることが多く、学生や未成年にも届きます。
お子さんがいる家庭では「先にお金を払う話が来たら、必ず家の人に見せる」とだけ決めておいてください。
内容の正しさを本人に判断させるより、報告のルールを1つ作るほうが確実です。

4-3. 相手が誰かを確かめる手順

連絡を取る前に、5分でできる確認があります。
面倒でも、ここは飛ばさないでください。

  • 会社名、所在地、固定電話が書いてあるか
  • その会社名で検索して、自社のサイトや取引先の記載が出てくるか
  • 国税庁の法人番号公表サイトで、その会社名を検索して出てくるか
  • やり取りが個人のアカウントだけで完結していないか
  • 契約の内容を紙かデータで出してくれるか

会社名が出てこない、住所が私書箱や短期の貸し部屋、連絡先が携帯番号だけ。
この状態で品物や個人情報を渡すのは危険です。

それから、口座番号や身分証の画像を契約より先に求めてくる相手には応じないでください。
他人の口座を使う目的で近づいてくる勧誘があります。
貸した側も責任を問われます。

4-4. 迷ったときの相談先

判断がつかないときは、自分で結論を出さないでください。
消費者ホットラインの番号は188で、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。

契約してしまったあとでも、相談する価値はあります。
内職を持ちかけて商品や講座を売る形の取引には、特定商取引法という法律に決まりがあります。
条件を満たせば、書面を受け取ってから一定期間内に契約をやめられる仕組みがあるので、詳しくは消費者庁の説明を確認してください。

ここで大事なのは、細かい条文を覚えることではありません。

「おかしいと思ったら、契約書を持って188に電話する」とだけ覚えておけば足ります。

断ってよいサインなぜ危ないのか代わりに確認すること
始める前に費用を請求される仕事が来なくても、払った分は戻らない費用ゼロで始められる募集が他にないか探す
高収入・誰でも・スマホだけが揃っている内容が説明どおりでない可能性がある作業内容と1個あたりの支払いを具体的に聞く
会社名や所在地の記載がない責任の所在が確認できない法人番号公表サイトで社名を検索する
面接も説明もなく即採用応募者を選ぶ気がない=別の目的がある作業の説明と契約内容を書面で求める
契約前に口座や身分証を求める口座の売買や不正利用に使われることがある契約書を先に出すよう伝え、応じなければ断る
契約書を出さない・口頭だけ条件を後から変えられる支払い条件と納期を文字で残すよう頼む

5. 受け取る金額を、自分で時給に直す

募集が見つかったら、次にやることは計算です。
1個いくら、という表示のままでは、続けていい仕事かどうか判断できません。
ここでは、誰でも同じ手順で計算できるようにします。

5-1. 計算式そのもの

使う式は1つだけです。

実質時給の出し方

実質時給 =(受け取る金額 − 自分が出した費用)÷(作業した時間 + 移動の時間 + 準備と片づけの時間 + 連絡のやり取りの時間)
自分が出した費用には、材料費・送料・道具代・交通費を入れます。

難しく見えますが、やることは足し算と割り算だけです。
むずかしいのは計算ではなく、割るときに足す時間を正直に数えることです。

5-2. 見えない時間を必ず足す

多くの人は、貼っている時間だけを数えます。
それだと実際の手間の半分も数えていません。

足し忘れやすいのは、この4つです。

  • 品物を受け取りに行き、納品に行く往復の時間
  • 作業する場所を片づけ、終わったあとに戻す時間
  • 数を数え直す、検品する、袋に詰め直す時間
  • 担当者との電話やメッセージのやり取りの時間

この4つは、報酬の対象になりません。
それでも自分の時間は確実に減っています。

テン

こういうのって、数え始めるとちょっと怖いね。

オズ

怖いから数えるんです。
お金が減るのは通帳を見れば気づきますが、時間が減るのは誰も教えてくれません。

5-3. 費用を誰が持つのかを、始める前に聞く

在宅の内職では、こまごまとした費用が発生します。
誰が負担するかを、作業を始める前に確認してください。

確認するのは次の項目です。

  • 品物の運賃は、行きも帰りも発注元が持つのか
  • 作業に使う道具(カッター、定規、台紙、手袋)は支給か自前か
  • 失敗して商品を傷めたとき、どこまで自分が負担するのか
  • 梱包材や段ボールは支給されるのか

ここを曖昧にしたまま始めると、あとで揉めます。

聞きにくい話ではありません。むしろ、こういう質問にきちんと答える相手かどうかで、その人が信用できるかが分かります。

5-4. 3日測ってから判断する

初日の速さで計算しないでください。
手作業は慣れで速くなるので、初日の数字はいちばん悪い数字です。

やり方はこうです。

  • 1日目:とにかくやってみて、かかった時間だけメモする
  • 2日目:手順を1つだけ工夫して、また時間をメモする
  • 3日目:工夫した手順のまま作業し、その日の数字で実質時給を出す

3日目の数字が、あなたの本当の実力に近い数字です。
この数字を見て、続けるかどうかを決めてください。

判断の基準は、他人の平均ではありません。
同じ時間を別のことに使ったときと比べて、どちらが自分にとって良いかだけです。

書き出す項目何を数えるか忘れやすい点
受け取る金額完成した数 × 1個あたりの支払い不良として引かれた分を差し引く
材料費・道具代自分で買った物の合計1回買って何日使えるかで割る
送料・交通費受け取りと納品にかかった実費自転車でもガソリン代や駐輪代がかかることがある
作業した時間実際に手を動かした時間休憩や中断は引く
移動の時間往復にかかった時間待ち時間もここに入れる
準備と片づけ場所を作り、戻すまでの時間毎日発生するので回数分たまる
連絡の時間電話・メッセージのやり取り短くても回数が多いと無視できない

6. 向いている人と、つらくなる人

シール貼りは、合う人には長く続く仕事です。
合わない人には、想像よりずっと早くしんどくなります。
ここでは、続く人とつらくなる人の条件を書き出します。

6-1. 続きやすい条件

続いている人には、共通する条件があります。
才能ではなく、環境の話です。

  • まとまった作業スペースを、しばらく使ったままにしておける
  • 家の中に、品物を汚す原因(小さい子ども、ペット、強いにおい)が少ない
  • 毎日でなくても、決まった時間を確保できる
  • 考える仕事より、手を動かすほうが気が楽だと感じる
  • 収入の額より、外に出ずに済むことを優先している

逆に言うと、この条件が揃っていれば、多少単価が低くても納得して続けられます。
目的が収入だけではないからです。

6-2. つらくなりやすい条件

次のどれかに当てはまるなら、始める前にもう一度考えてください。

  • 今月中にまとまった金額が必要
  • 作業する場所を毎回片づけないといけない
  • 同じ動きを繰り返すと、肩や首、目がすぐつらくなる
  • 納期に追われると、それだけで気持ちが持たない
  • 家族が品物に触れる可能性がある

特に1つ目は大事です。
急ぎでお金が必要な人にとって、在宅のシール貼りはお金が手に入るまでがいちばん遅い方法です。
募集を探す時間がかかり、見つかっても最初は少ない数から始まります。

テン

じゃあ、すぐお金が要る人はどうすればいいの?

オズ

同じシール貼りでも、通いの単発の仕事のほうが早く決まります。
募集の数が桁違いに多く、日払いに対応しているものもあります。

オズ

「在宅がいい」ではなく「なぜ在宅がいいのか」を先に決めてください。
理由が“外に出たくない”なら在宅を探し、“時間が読めない”なら単発の通いのほうが合います。

6-3. 「単純作業がいい」には2種類ある

単純作業を選ぶ人には、理由が2種類あります。
この2つは似ていますが、続くかどうかがまったく違います。

1つ目は、考えることが苦にならないけれど、人と話すのが苦しいという場合です。
この人は、単純作業でも在宅の事務でも続きます。

2つ目は、疲れきっていて、何も判断したくないという場合です。

この状態のときに始めた仕事は、体力が戻ってくると急につまらなくなります。

どちらが悪いという話ではありません。
2つ目の人は、シール貼りを「休みながら続ける仕事」として使うと、無理なく続けられます。

6-4. 立場ごとの注意点

同じ仕事でも、立場によって気をつけることが変わります。
代表的な3つを書きます。

10代の人。
未成年の場合、保護者の同意を求められる募集があります。
また、内職の受け渡しには相手の家や工場に出向くことがあるので、初回は必ず家の人に行き先を伝えてください。

投資をすでに始めている人は、お金を増やす経験をしています。
そのうえで手を動かす仕事を選ぶなら、いくら稼げるかより、働くとはどういうことかを自分で確かめるつもりで選ぶほうが向いています。

フルタイムの会社員。
平日9時から18時の勤務のあとに手作業をすると、寝る時間が減ります。
土日にまとめてやる前提で、納期の相談ができる相手かどうかを先に確認してください。

子育て中の人。
小さなシールや細かい部品は、子どもが口に入れる危険があります。
作業する場所を分けられないなら、この仕事は選ばないほうが安全です。

においも見落とされがちです。
料理、たばこ、ペット。
商品ににおいがうつると、それだけで返品の理由になります。

場面続きやすい人つらくなりやすい人
作業場所出しっぱなしにできる机がある毎回テーブルを片づける必要がある
時間の作り方1回1時間を毎日確保できる休日にまとめてしか取れない
お金の事情今月の生活費をこれで払う予定はない今月中に必要な金額がある
体の負担同じ姿勢が苦にならない肩・首・目が疲れやすい
家族の状況品物に誰も触れない小さな子どもやペットがいる
求めているもの外に出ずに済むこと時給を上げること

7. 税金と、会社への影響

ここは不安に思う人が多いので、1つずつ順に説明します。
知恵袋でよく見るのは「年20万円以下なら大丈夫か」という質問です。
結論から言うと、20万円という数字だけを覚えるのは危険です。

7-1. 「20万円」とは何の話か

よく言われる20万円は、所得税の確定申告についての決まりです。
給与を1か所からもらっていて、それ以外の所得が年20万円以下なら、所得税の確定申告をしなくてよい場合がある、という内容です。

ここで大事なのは2つです。

  • 対象は「所得税」の申告であって、住民税は別の扱いになります
  • 20万円は売上ではなく、売上から必要経費を引いたあとの金額で見ます

住民税については、金額が小さくても市区町村への申告が必要になることがあります。
「20万円以下なら何もしなくていい」ではありません。

扱いは自治体によって案内が違います。
お住まいの市区町村の住民税の窓口に、金額と収入の種類を伝えて聞くのがいちばん早いです。

テン

調べるとみんな違うこと言ってるんだよね…
なんで?

オズ

国が決めている部分と、市区町村が決めている部分が混ざっているからです。
前者は全国共通ですが、後者は住んでいる場所で案内が変わります。

オズ

だから、ネットの答えをいくつ集めても揃いません。
自分の住所の窓口に聞いたものが、自分にとっての正解です。

7-2. 内職は「雇われる」とは限らない

ここは意外と知られていません。
持ち帰りの内職は、雇用ではなく、仕事を請け負う形になっていることが多いです。

工場に通う軽作業のアルバイトなら、給与としてお金を受け取ります。
持ち帰りの内職では、給与ではない形で受け取ることがあります。

この違いで、税金の計算のしかたも、会社に知られるかどうかも変わります。

契約するときに「これは雇用ですか、業務委託ですか」と聞いてください。

なお、家で仕事を請け負う人を守るために、家内労働法という法律があります。
仕事を出す側が守るべきことが決められているので、条件に不安があるときは、労働局の家内労働の相談窓口で確認できます。

7-3. 経費として認められるものを取りこぼさない

申告が必要になった場合、経費を引けます。
内職でかかりやすいのは次のようなものです。

  • 作業に使う道具や消耗品の代金
  • 納品や受け取りにかかった交通費・送料
  • 作業の連絡に使った通信費のうち、仕事で使った分

それから、家で仕事を請け負う人向けに、必要経費の計算についての特例が所得税の決まりの中に用意されています。
条件があるので、当てはまるかどうかは国税庁のサイトか、税務署の窓口で確認してください。

金額をここに書かないのは、条件によって変わるからです。
ネットの数字を写して申告するより、税務署に電話して聞くほうが早く、確実です。

7-4. 会社に知られたくない場合

副業が禁止されている会社に勤めている人からの質問が多い部分です。
まず、就業規則を自分の目で読んでください。

見るのは3か所です。

  • 禁止なのか、許可を取れば認められるのか
  • 届け出だけでよいのか
  • 禁止されているのは「他社に雇われること」なのか、収入を得ること全般なのか

「副業禁止」と書いてあっても、中身は会社ごとに違います。
雇われる形だけを禁止していて、請け負う形なら届け出で済む会社もあります。

会社に知られるきっかけとしてよく挙がるのは、住民税です。
会社の給与から住民税が天引きされている場合、副業分が上乗せされると金額が変わります。

確定申告のときに、住民税の納め方を自分で納付する形にできる欄があります。
ただし、収入の種類や自治体の扱いによっては選べないことがあるので、確実にしたいなら市区町村に確認してください。

隠しきる方法を探すより、規則を読んで、届け出て済むならそうするほうが安全です。

黙って続けて、あとから発覚するほうが、話がこじれます。

記録は今日から付ける

日付、受け取った数、完成した数、かかった時間、受け取った金額、自分が出した費用。
この6つをメモアプリに書くだけで足ります。
申告が必要になったときも、実質時給を出したいときも、この記録がそのまま使えます。

8. 単価が上がらない仕事から、どう進むか

ここまで読んで、正直に感じたことがあると思います。
手間の割に金額が小さい、という感覚です。
その感覚は正しいので、なぜそうなるのかと、どこへ進めばいいのかを書きます。

8-1. 単価が上がらない理由は3つしかない

仕事の単価は、だいたい次の3つで決まります。

  • 代わりの人がどれだけいるか
  • 上手い人と普通の人で、成果にどれだけ差が出るか
  • 一度やった仕事が、そのあとも価値を生み続けるか

シール貼りは、この3つのどれにも当てはまりません。
誰でもできて、上手くても貼れる数が少し増えるだけで、貼ったシールは後から何も生みません。

だから、続けても単価は上がりません。
これは努力が足りないからではなく、そういう仕事だからです。

テン

(頑張れば認められると思ってた…でも、そもそも差がつかない仕事なんだ)

オズ

がっかりする話に聞こえますが、逆です。
努力しても変わらない場所がわかれば、努力する場所を選び直せます。

8-2. 単価を上げるには、どれかを変える

さきほどの3つのうち、どれか1つでも変えれば単価は変わります。
在宅でできる範囲だと、現実的なのはこのあたりです。

代わりのいない人になる場合。
機材や道具が要る仕事、覚えるのに時間がかかる仕事です。
始めるまでに時間とお金がかかるので、いま生活が苦しい人には向きません。

自分の出来で発注者の売上が変わる場合。
売上に近い仕事です。
文章を書く、商品の写真を撮る、問い合わせに答える、といった仕事が入ります。

後に残るものを作る場合。
作ったものが後から何度も使われる仕事です。
ただし、最初は無報酬に近い時間が続きます。

8-3. 「稼げる資格」を先に取らない

収入を増やしたい人が、次に検索するのが資格です。
気持ちはわかりますが、順番として危ないところがあります。

資格は、代わりの少ない人になるのに役立ちます。
ただし、役立ち始めるのは取ったあとです。
取るまでの数か月から数年は、お金と時間が出ていくだけになります。

確認したほうがいいのは、その資格を持つ人が、在宅で仕事を受けているかどうかです。
資格の名前で検索するのではなく、その資格を持つ人向けの募集が実際に出ているかを見てください。

募集が出ていないなら、その資格は、いまのあなたの収入には結びつきません。

勉強が無駄という意味ではなく、収入を増やす手段としては遠回りだという意味です。

8-4. シール貼りの、いちばん良い使い方

ここまで書いてきましたが、シール貼りをやめろとは言いません。
この仕事にしかない良さがあります。

  • 始めるのに費用がかからない
  • 覚えることが少ないので、疲れていても始められる
  • 手を動かしている間、頭は自由なので、次のことを考えられる
  • 家族に説明しやすく、反対されにくい
  • 働くリズムを取り戻す練習になる

特に4つ目と5つ目は、数字に出ないぶん見落とされます。
長く動けていなかった人が、決まった時間に机に向かう習慣を取り戻すのに、この仕事は向いています。

おすすめの使い方は、期限を決めることです。
3か月だけやると決めて、その間に次の準備を進めてください。

在宅でできる仕事の選び方そのものを整理したい人は、こちらも合わせて読んでください。

テン

やりながら次を探していいんだね。
なんか、やめるか続けるかの2択だと思ってた。

オズ

2択にすると、決められないまま止まります。
収入としては小さくても、生活のリズムを取り戻すために使えばいいんです。

オズ

大事なのは、期限を決めることです。
期限がないと、3か月のつもりが3年になります。

単価が決まる要素シール貼り在宅で単価を上げるには
代わりの人の多さ誰でもできるので多い道具や経験が要る仕事に切り替える
上手さで出る差貼れる数が少し増える程度売上に近い仕事に切り替える
あとに残るか残らない作ったものが後から何度も使われる仕事に切り替える
始めるまでの早さ早い(募集が見つかれば即日)遅い(準備に時間がかかる)
初期費用ほぼかからない道具代や学習費がかかることがある
向いている使い方リズムを取り戻す、すぐに必要な現金半年から先の収入を作る

9. よくある質問

最後に、検索から来た人がよく詰まるところをまとめます。
短く答えるので、気になるものだけ読んでください。

9-1. 未経験でもできますか

できます。
経験を求める募集はほとんどありません。

ただし、丁寧さは求められます。
速いけれど雑な人より、遅くても正確な人のほうが次も頼まれます。

9-2. スマホだけで完結する在宅の仕事はありますか

ありません。
シールを貼る作業には、必ず貼る対象の品物が必要です。

「スマホだけで在宅シール貼り」と書かれた広告を見かけたら、内容が別のものだと考えてください。
4章のチェックをそのまま当てはめてください。

9-3. どれくらいの量が届きますか

最初は少ない数から始まることがほとんどです。
2章で説明したとおり、発注する側もやり直しの手間を避けたいからです。

量が増えるかどうかは、納期を守れたかどうかで決まります。

初回で信用ができると、次から相談してもらえるようになります。

9-4. 途中でやめられますか

受けた分をやり切ってからなら、やめられます。
逆に、預かった品物を持ったまま連絡が取れなくなるのがいちばん困ります。

やめたいときは、次の分を受けないと伝えてください。
理由を細かく説明する必要はありません。

9-5. 家族に手伝ってもらってもいいですか

先に確認してください。
作業する人を限定している募集があります。

黙って手伝ってもらい、品質にばらつきが出ると、責任はあなたに来ます。
聞いておけば、たいていは問題になりません。

9-6. どうしても在宅の募集が見つかりません

地域によっては、本当に無いことがあります。
その場合の選択肢は3つです。

  • 通いの単発の軽作業に切り替える
  • 在宅でできる別の手作業(袋詰め、封入、組み立て)に広げて探す
  • 在宅の事務系(データ入力など)に切り替える

3つ目を選ぶ場合も、探し方は3章と同じです。
職種名だけで検索せず、「在宅」「業務委託」と組み合わせて、家でできる仕事全体から探してください。

10. 今日やることを3つだけ決める

ここまで長く読んでいただきました。
最後に、今日中に終わることだけを書きます。
考える時間を増やしても、募集は増えないからです。

10-1. 30分でできること

  • お住まいの市区町村名と「内職 あっせん」で検索して、窓口があるか確かめる
  • 求人サイトで「内職+市区町村名」「手作業+在宅」で検索し直す
  • 5章の計算式をメモアプリに書き写しておく

この3つで、探し方はひととおり試した状態になります。
出てこなければ、その地域には今その仕事が無いということです。

10-2. 見つからなかったら、探すのをやめる

無いと分かったら、探すのをやめてください。
無い仕事を探し続ける時間は、いちばん取り返しがつきません。

9-6の3つの選択肢のどれかに移ってください。
在宅にこだわる理由が「外に出たくない」なら、手作業ではなく在宅の事務の仕事に切り替えるほうが募集は多く見つかります。

10-3. 判断の基準を1つだけ持っておく

最後に、この記事で覚えておいてほしいことを1つに絞ります。

受け取る金額ではなく、実質時給で判断してください。

1個いくら、という表示は、他の仕事と比べるための数字になりません。
移動と準備と連絡にかかった時間を全部足して、もらえるお金をその時間で割る。そうしてはじめて、他の仕事と比べられます。

その数字を出せる人は、シール貼りに限らず、次にどんな仕事を選んでも判断を間違えにくくなります。

探すのがうまい人ではなく、自分で時給を計算できる人が続きます。

テン

結局、募集を探すより先に、時給の計算の仕方を覚えろってことか。

オズ

そういうことです。
募集は地域と時期で変わりますが、計算の仕方は変わりません。

オズ

今日の30分で、住んでいる市区町村に窓口があるかどうかだけ確かめてください。
それが分かれば、次に進めます。

在宅のシール貼りの募集の探し方を解説する記事のアイキャッチ画像。募集が表に出てこない理由は3つ

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