目次
「差別化」という言葉の罠
ビジネスの世界では、耳にタコができるほど「差別化しろ」と言われますよね。
でも、99%の人は、この言葉の意味を履き違えています。
多くの人がやる差別化は、以下の2パターンしかありません。
- 機能の足し算:「サポート期間を延ばします」「動画本数を増やします」
- 価格の引き算:「競合より安くします」「キャンペーンで半額にします」
はっきり言いますが、これらは差別化ではありません。
ただの「消耗戦」です。
強者や大手がこれをやるなら分かります。
体力がありますから。
でも、我々のような個人や弱者がこの土俵に上がったら、待っているのは「絶望」だけです。
もっと作業量が増え、もっと利益が減る。
そんな地獄に行きたいわけじゃないですよね?
私が提唱する「差別化」とは、そんな泥臭いものではありません。
「土俵そのものを変える(ずらす)」ことです。
商品の中身を変える必要はありません。
変えるのは、「光の当て方(角度)」だけです。
同じ「水」でも、「喉の渇きを潤す水」として売れば100円ですが、「美容に良いモデル愛用の水」として売れば500円になり、「非常時の備蓄用保存水」として売れば、平時は不要でも特定の瞬間に飛ぶように売れます。
これが「ずらし」の本質です。
競合とスペックで殴り合うのではなく、競合がいない「角度」から、市場という肉塊に串を刺す。
この思考を持てるかどうかが、レッドオーシャンで生き残るための最初の分岐点です。
市場を貫く「串」の刺し方(ずらし構造)
では、具体的にどうやって市場に「串」を刺すのか?
これはセンスではありません。
論理的な「3つの軸」の調整です。
私がいつも行っている「ずらし」の変数は、以下の3つ。
- ターゲットのずらし(Who)
- 訴求のずらし(What/Benefit)
- 手段のずらし(How)
例えば、「ダイエット市場」という超レッドオーシャンで考えてみましょう。
競合がこぞって
「誰でも(Who)」
「-10kg痩せる(What)」
「適切な食事制限で(How)」
と言っているとします。
ここで真正面から戦ってはダメです。
軸をずらします。
- ターゲットをずらす
「誰でも」ではなく、「産後のママ専用」や「接待続きの経営者専用」にする。
これだけで、その他大勢のライバルが消えます。
- 訴求をずらす
「痩せる」ではなく、「パフォーマンスを上げる」や「モテる」。
あるいは「リバウンドしない」という別のゴール(未来)を見せる。
- 手段をずらす
「運動」や「食事制限」という苦痛(敵)を否定し、
「寝るだけ」や「腸内環境を変えるだけ」という新しい手段(武器)を提示する。
この3つのどれか、あるいは複数を組み合わせることで、市場という肉塊に対して、競合とは全く違う角度から「串」を通すことができます。
ポイントは、「競合の『正義』の逆を突く」こと。
彼らが「努力」を正義とするなら、こちらは「仕組み」を。
彼らが「万能」を正義とするなら、こちらは「特化」を。
市場の不満(ノイズ)をよく聞いてください。
そこに必ず、まだ誰も刺していない「空いている角度」が存在します。
この辺りは「ニッチリバース」として下記で詳しく語っています。
CODE-OZ | 成功の解剖学
後発組が勝つための「ニッチ・リバース」思考 | CODE-OZ | 成功の解剖学
「今から参入しても、もう遅くないですか?」「すでに凄い人たちが沢山いて、勝てる気がしません……」 この質問をする人は、ビジネスを「椅子取りゲーム」だと思っています…
事例解剖:ココナラハックはなぜ勝てたか?
論より証拠。
私が実際にココナラ市場を制圧した「ココナラハック」の事例を解剖しましょう。
当時、ココナラの攻略ノウハウ市場は、すでに飽和状態(レッドオーシャン)でした。
多くの先行者が発信していたのは、こんな内容です。
- 「プロフィールを充実させて信頼を得よう」
- 「お客様には即レス・丁寧な言葉遣いをしよう」
- 「真心こめて接客しよう」
いわば、「マナー講師」のような正攻法(精神論)ばかりだったんですね。
「いい人選手権」で勝負していたわけです(笑)。
ここで私が、同じように「もっと丁寧な接客術」を出していたら?
間違いなく、埋もれて終わっていたでしょう。
だから私は、角度を完全にずらしました。
- 【Before:市場の常識】
- 訴求:真心、信頼、努力
- 手段:人力での頑張り
- 敵:不誠実さ
- 【After:オズの串(ずらし)】
- 訴求:アルゴリズム、攻略、裏技
- 手段:システム的ハック
- 敵:無駄な努力、精神論
私は市場に対し、こう定義し直したんです。
「ココナラは、人間と戦う場所じゃない。アルゴリズムと戦う場所だ」と。
「お客様を喜ばせる」という情緒的な土俵から、 「プラットフォームの検索順位をハックする」という機能的・工学的(エンジニア)な土俵へ、強制的に戦場を移しました。
その結果、どうなったか?
「頑張ることに疲れた人」や「手っ取り早く結果が欲しい人」が、 雪崩を打って私の元へ流れ込んできました。
マナー講師たちの言葉が綺麗であればあるほど、私の「裏技感」が際立ったのです。
商品は同じ「ココナラで稼ぐ方法」です。
でも、「角度」を変えただけで、後発組がトップ層をごぼう抜きにする。
これが、「ずらし」の威力です。
その結果、ココナラでは「ココナラ 〇〇」のキーワード7種類の検索結果が「ココナラハック1位」
アクション:あなたの「串」は鋭いか?
さて、あなたの持っている武器(商品・企画)を点検しましょう。
今すぐ、競合のLPやSNSを見て、以下の「3つの質問」に答えてみてください。
- 競合が掲げている「正義」は何か?
(例:努力、時間、品質、真心、王道……)
- その正義の裏にある、顧客の「隠れたストレス」は何か?
(例:疲れる、時間がかかる、難しい、怪しい……)
- そのストレスを解消する「逆の角度」はどこか?
(例:努力不要、時短、裏技、システム化……)
もし、あなたの答えが競合と同じ(例:「私ももっと努力します!」)なら、その企画はボツです。
出すだけ無駄なので、書き直してください。
逆に、競合が「右」と言っている時に、論理的に「左」と言える切り口が見つかったなら…
それが、市場を貫く「串」になります。
真正面から殴り合うのは、強者の遊びです。
私たちは、横から、あるいは背後から、一撃で仕留めましょう(笑)。
それが「弱者の戦略」であり、最強のハックです。
まとめ:真正面から挑むな。「角度」で刺せ。
今回は、レッドオーシャン市場で勝ち抜くための「コンセプトのずらし構造」について解剖しました。
- 競合がいない場所(ブルーオーシャン)には、需要もない。あえて激戦区へ行け。
- 「機能の足し算」や「価格の引き算」は差別化ではない。ただの消耗戦だ。
- ターゲット・訴求・手段の軸をずらし、競合の「正義」の逆を突け。
「自分には実績がないから」と諦める必要はありません。
実績がないなら、「実績がいらない方法(初心者向けハック)」という角度で刺せばいい。
モノは言いよう。
見せ方ひとつで、ゴミに見えていた石ころが、ダイヤモンドに変わります。
それが、マーケティングという魔法(設計)の力です。
さて、これで「勝てるコンセプト」は作れそうですか?
「でもオズさん、商品は良くても、見てもらえなきゃ意味ないですよね?」
「SNSのフォロワーが少ないんですが、どうすればいいですか?」
ごもっともです。
どんなに鋭い串も、相手に届かなければ意味がありません。
そこで次回は、多くの人が勘違いしている「集客の資産価値」について解剖します。
テーマは、「『リスト』と『フォロワー』の資産価値格差」。
「フォロワー1万人」と「リスト100件」、ビジネスとして強いのはどっちか?
なぜ、インフルエンサーが貧乏になり、リストホルダーが富むのか?
その残酷な格差と構造を解き明かしますので、楽しみにしていてください。
私のコミュニティ(O.B.C)では、商品作りより「コンセプト設計」に9割の時間を使います。
ここさえ決まれば、あとは凡庸な商品でも飛ぶように売れてしまう。
それがビジネスの残酷な真実(バグ)なんですよね。
O.B.Cについて知りたい方は
「コチラ」からお気軽に質問してください。